明けましておめでとうございます。
どうも崇純です。
徳純院では、無事に正月三が日の参拝を終えることが出来ました。
正月に参拝された方からは、
「2年ぶりにお参り出来ました」や「3年ぶりに福岡に帰ってきました!」
との声を多くお聞きしました。
斯く言う私も、コロナが広まる以前は最低月に1度。多い時は2度3度と東京福岡間を往復しておりましたが、コロナが広まってからは東京往復は激減しました。
福岡〜東京間の距離は、約1200km。
飛行機で約1時間半
新幹線で約5時間
と移動手段は様々ありますが、私が今年1月に使用した移動手段はなんと!
『船』
実は、神奈川県の横須賀を出港し福岡県の北九州に着く直行便がコロナ禍の2021年7月からひっそりと運行を始めました。
その名も【東京九州フェリー】
移動時間は、約20時間
就航したばかりのピカピカの船を使って移動してみました。
結論から言うと!
『なんて素晴らしい時間だ!』
と言うのが率直な感想です。
なぜなら、出港してからほとんどの時間で携帯の電波が入らない!
『え〜。そんな不便な〜』
と思われるかも知れません。
私も最初は、
『なんて不便なんだろう』
と思っていました。
しかし、船からの素敵な風景を見ながら数時間もすると自分が普段いかにスマートフォンと睨めっこし下を向いた生活を送っているか気付かされます。
電話もならない。
lineもこない。
ネットも見れない。
そんな昭和に逆戻りした様な時間を過ごすうちに、ふっと昔見た映画を思い出しました。
それは、スタジオジブリの1991年に公開された【おもひでぽろぽろ】。
主人公の女性が、寝台列車に乗って移動する中で小学生時代の自分を思い出し、
今の自分と過去の自分がリンクしていく映画です。
サブタイトルは、
『私は、わたしと旅に出る」
まさに今回の私の様な状況。
この移動で余りある時間過ごし日常生活では、なかなか振り返る事のできない自分を見つめる事が出来た様に思います。
なんであの時あんな事言ってしまったんだろう・・・。
なんであんな事してしまったんだろう・・・。
と言う後悔や、
もっとこんな事したいなと言う願望など、
普段の生活の中ではなかなか向き合う事の出来ない自分と向き合う、とても素敵な時間を過ごす事が出来ました。
その中で、
多くの方にとって徳純院もそんな場所になりたい!
と言う思いになりました。
日常から抜け出し、故人様と向き合い普段なかなか気付けない自分と出会える。
皆様にとってそんな非日常の素敵な場所していただく為に私たち僧侶も微力ながらお手伝いをさせて頂きます。
コロナ禍では、ございますが
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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