当たり前を守る🚃

みなさんこんにちは慈観です。
気づけば今年も残りわずかとなり、街にはクリスマスのイルミネーションが灯り、冬の冷たい空気の中にもどこか心が弾む季節となりました。

先月、都営フェスタが開催され、都営地下鉄三田線の車両基地である志村車両検修場へ家族3人で行ってきました。

私自身、車両基地の見学は人生初めてで、実際に車両が整備されている様子や、普段は入れないエリアを歩くことができ、とても新鮮な体験でした。
4歳の息子はというと、やはり期待どおり(?)プラレールのブースに夢中になってしまい、その場からなかなか離れようとせず・・・。
電車そのものよりも、目の前で動き続ける小さな世界に心を奪われている様子でした。

そのような姿を見ていると、『好き』があるっていいなぁと、改めて感じさせられました。
一方で、車両基地を見て回る中で、強く感じたことがあります。
それは「当たり前を守る」ことの大変さです。
⭐️電車が毎日時間通りに走り、安全に目的地へ運んでくれること。
⭐️事故が起きないように、見えないところで整備や点検が行われ、何十もの工程が淡々と、しかし確実に積み重ねられていること。
私たちはその「当たり前」を疑うことなく享受していますが、それは多くの方々の努力と知恵、そして責任感によって支えられているのだと、車両基地での光景が静かに教えてくれました。

仏教には「諸行無常」という教えがあります。
形あるものは必ず変化をし続け、決して同じ状態に留まらないという真理です。
「当たり前」が当たり前であり続けるためには、絶えず手をかけ、心を尽くし、変化に応じて整えていく必要があります。
車両基地で働く方々の姿から、その教えが現実の形として目の前にあるように感じられました。
私たちも「当たり前を守る」ということを考えた時、その実践は決して大きなことでなくても構いません。
例えば、挨拶をかかさないこと、身近な人への感謝を言葉にすること、使ったものを丁寧に戻すこと等。
そのような小さな行動こそが、日々の暮らしを穏やかに整え、周りの誰かの心を支える力になると私は信じています。
私のブログは年内最後となりました。
一年間、拙い文章にも関わらず温かく読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
冷え込みが厳しくなってまいりますので、どうぞ体調には十分気をつけて年末年始お過ごしください。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
合掌

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